従来の分子間相互作用に加え
吸着物の物性変化も計測できる。
新世代のQCM装置!
原理:アドミッタンス解析法(QCM-A法) 0.5mL 1ch
QCM-A法を採用したことで、従来の発振法QCMで得られる直列共振周波数Fs以外に粘性変化※1の影響を受けない周波数F2、粘性変化を示す周波数Fw、水晶のQ値、エネルギー散逸D値、水晶の等価回路パラメーターのR・C0・C1・L1の取得できます。
粘性変化※1の影響を受けないF2、質量変化の影響を受けないFwにより、従来の発振法QCMでは不可能だった粘性変化と質量変化の分離測定が可能です。
測定画面から、アイコン操作だけで解析画面に切り替わり、得られた周波数変化量から粘弾性係数(G´、G″等)を算出します。
各パラメーターより、サンプルの硬さ・軟らかさの変化を評価することが可能です。また解析を行うことでサンプルの物理量(弾性率μ・粘性率η・質量m・膜厚h など)を算出することも可能です。
従来のQCM装置では、液温変動による周波数変化を避けるために、一定温度での測定が行われていますが、液温の影響を受けにくいパラメーターF2を採用したことで、液温の上昇・下降における反応を測定することが可能です。温度変化による物性評価などに有効です。
AFFINIX QN μで実績のあるセンサーセル形状を採用し、微量の測定バッファー(400〜550μL)での測定を行います。更に、測定系によっては極微量(10μL)程度での測定も可能です。
金電極上に、SiO2、Ti、Al、Ag 等の別の金属薄膜を蒸着・スパッタリングした特型センサーにも対応できます。またオプションの分離型センサーセルを使用することで、有機溶媒での固定化処理やセンサーの高温処理も可能です。
従来機AFFINIX QN、AFFINIX QN μと装置筐体を共有化し、QN、QNμと測定ユニット部分の交換が可能な設計になっています。
※1 ニュートン流体の粘性変化
項目 | AFFINIX QN Pro |
型式 | QCM2008-PRKIT |
測定原理 ・ 測定方式 | 水晶振動子マイクロバランス(QCM) ・ アドミッタンス解析方式 |
測定周波数 ・ 感度 | 27MHz(基本波) ・ 30pg/Hz 81MHz(3倍波) ・ 10pg/Hz |
検出可能重量範囲 | 100pg〜10μg |
周波数安定性 | 液相ノイズ幅 2 Hz以下(基本波:25℃蒸留水安定時) |
平均周波数変移 | 1 Hz/min以内(基本波:25℃蒸留水安定時) |
インジェクト方式 | マニュアル方式、多検体連続注入(逐次添加可能) |
最小インジェクション量 | 0.1μL〜 (使用するマイクロピペットによる) |
測定チャネル数 | 1ch |
測定容量 | 400〜550μL |
センサー | プロ用センサーセル |
撹拌機構 | マグネティックスターラー |
測定温度範囲 | 10〜60℃(設定0.1℃単位) |
システムソフトウェア | 専用測定解析ソフト『AFFINIX QN Pro』 (付属の制御PC限定ライセンス、プリインストールでの出荷となりますのでCD-ROM等での同梱はございません) データViewer『AFFINIX QN Pro Viewer』 (インストーラをPC及び付属CDに保存しています) |
データ処理部形式 | Windowsノート型PC |
データ通信方法 | Ethernet 仮想シリアル PClカード |
出力パラメーター | Fs,F2,Fw,Q,D,R,(C0,C1,L1) |
推奨動作環境温度 | 20〜30℃ |
本体外形寸法 | 140W×300D×220H(mm) (AFFINIX QN本体・ユニット測定部;突起部分除く) |
ユニット計測部寸法 | 71W×360D×144H(mm)(ゴム足なし) |
総質量 | 9.0kg |
電源 | AC 100〜240V、計3A (装置本体:1A、ユニット計測部:2A) |
オプション | 専用解析ソフト『AQUA』 |
標準付属品 | ◆AFFINIX QN Pro(1) ◆ユニット計測部(1) 測定制御ソフト組込PC(1) PC付属品(LANケーブル含む)(1) 取扱説明書(1) 撹拌子付きセルカバー(1) USBメモリー(1) プロ用センサーセル※1ケース4個(1) 校正センサーセット(1) 測定データViewer(1) |